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ミニコラム

新しいタイプの糖尿病のくすり  (2014/04/03)

この春以降、SGLT2阻害薬という新しいタイプの糖尿病の治療薬が発売される予定です。
SGLTは、体内でナトリウムやブドウ糖(グルコース)を細胞内に取り込む働きをするタンパク質の1種で、「ナトリウム・グルコース共役輸送体(sodium glucose transporter)」の略号です。
このうち、SGLT2は腎臓の近位尿細管に限定的に存在しており、近位尿細管で再吸収されるグルコースの90%はSGLT2によるものと言われています。
糖尿病のような高血糖の人は、SGLT2が増えていて、近位尿細管でのグルコースの再吸収がより活発に行われています。
そのため、排出されるグルコースを積極的に再吸収して、血糖値を高くしてしまいます。
この「SGLT2」の働きを阻害して、血糖値を下げようとするのが新しいタイプの糖尿病治療薬です。
この薬はインスリン分泌に作用しないので低血糖となる心配が少ないというメリットがあります。その反面、多尿による脱水や血糖値が正常でも尿糖が出ること、尿路生殖器感染症のおそれなどもあります。
主治医の判断での処方になりますが、新しいタイプのくすりの話がでた時の参考になれば幸いです。(けい)


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