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ミニコラム

デング熱(Dengue fever)  (2014/09/11)

最近よく報道される「デング熱」。種々の情報をまとめてみました。
症状は、突然の38℃以上の発熱、頭痛、筋肉痛や発疹(発病の数日後、熱が下がってきた頃に現れる)、点状出血など。潜伏期間は3~7日程度。特有の治療薬はなく、対症療法(水分補給や解熱剤)となり、抗生物質は無効です。アスピリンは出血傾向を強くするため、解熱剤はアセトアミノフェンのほうがよいでしょう。ウイルスが体内から消失すると、症状も治まり、出血などの重篤化はまれですが、2回目の感染の場合に重篤化することが知られています。蚊に刺されたあと症状が出たら、かかりつけの医療機関を受診しましょう。
アジア、中東、アフリカ、中南米、オセアニアでの流行が多く、日本には常在しないネッタイシマカという蚊を媒介したデングウイルスへの感染で、ヒトからヒトへは感染しません。ウイルスに感染したヒトを蚊が吸血し、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊が他のヒトを吸血することで拡がります。
青森より南に生息するヒトスジシマカもこのウイルスを媒介できます。この蚊は、黒白の縞模様が特徴のヤブカで、日中屋外での活動性が高いので、日中も長袖、長ズボンなどで肌の露出部分を少なくし、虫よけ剤も使用しましょう。活動時期は概ね5月中旬~10月下旬頃まで。この蚊の成虫は越冬せず、卵で越冬しますが、卵によってウイルスが次世代の蚊に伝わった報告はありません。ヒトスジシマカの幼虫は、ちょっとした水たまり、たとえばベランダなどに置きっぱなしのペットボトルや鉢植えの受け皿などにも発生します。温暖化で今までは発生が少なかった蚊が媒介する新たな感染症の流行も視野に入れ、蚊が増えないような環境整備、蚊にさされないような注意が必要になってくるでしょう。レモン系の匂いは蚊が嫌がるようです。(けい)


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