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ミニコラム

白内障  (2012/11/08)

白内障は、瞳の奥にある水晶体(ピントを合わせるレンズの役目をする部分)が濁る病気です。加齢によるものが最も多く(老人性白内障)、早い人では40代から、80代では大部分の人に発見されます。加齢以外の原因としては、先天的、外傷・アトピー、薬剤・放射線、他の目の病気に続いて起こるものなどがあります。
白内障による水晶体の濁り方には個人差があり、症状は様々ですが、「かすんで見える、まぶしくなる、明るいところで見えにくい。一時的に近くが見えやすくなる、眼鏡が合わなくなる、二重、三重に見える」といった症状があれば白内障の疑いがあります。
日常生活に支障がない程度であれば、点眼薬や内服薬で進行を遅らせます。ただし、水晶体が濁るスピードを遅くするもので、症状を改善したり、視力を回復させることはできません。
進行した白内障に対しては、濁った水晶体を取り除き、眼内レンズを挿入する手術が一般的に行われます。この際、手術後の管理も含めて3~4日間ほど入院しますが、最近では、日帰り手術を実施する施設もあります。手術後、通常の日常生活はすぐ再開できますが、しばらくは汚れた手で目をこすらないよう清潔管理に注意し、処方された点眼薬や内服薬を怠らないことがとても大切です。一言に白内障の手術といっても短時間でできる眼もあれば高度の手技を必要とする眼まで様々です。眼科を受診して眼がどのような状態にあるかの説明を受け、医師とよく相談して治療方針を決めることが大切です。(Q美)


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