例年冬に流行するウイルス感染症ですが、今年は早くも都市部を中心に感染が拡大。広く理解してもらうため、厚労省もQ&Aを作成しています。RSウイルスによる呼吸器の感染症で、症状は発熱、鼻水で始まり、咳がひどくなってくることがあります。世界中どこにでもあるウイルスで生涯にわたり何度も感染を繰り返します。初めて感染発症した場合は重くなりやすく、ゼーゼーという喘鳴が出たり、呼吸困難になったりすることも。特に注意が必要なのは、生後3か月以内の乳児や心臓・呼吸器系に基礎疾患のある乳幼児です。永続性の抗体をつくりにくく、現状では有効なワクチンもなく、何回も感染する恐れがあり、将来的に肺機能への影響残れば喘息や気道が閉塞状態になる「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」のリスクを高めてしまうことも心配がされています。そのためにもまずは予防です。RSウイルスは接触・飛沫によって感染しますので、これからは家族全員がうがい・手洗いを励行するよう心掛けて下さい。更に流行期には風邪をひいた人や、人の出入りの多いところは避け、乳幼児や学童児に風邪のような症状が出た場合には、なるべく早めに医療機関を受診してください。(byきらめき) |