認知症と間違われる高齢発症てんかん | (2015/02/19) | |
中高年になると物忘れを自覚するようになり、「自分も年をとったものだ」としょげてしまいます。 いわゆるアルツハイマー型や脳血管障害型の認知症の治療は、進行を抑えるにとどまっていますが、特に高齢者の酷い物忘れの中には治療可能なケースがあります。 ある時間帯の記憶だけが無くなって「どうやって帰ってきたのかわからない」とか、よく知っている道なのに突然道順を忘れてしまったとか。記憶は飛んでいても複雑な動作が出来ているので周りの殆どは気が付きません。 高齢発症てんかんは、側頭葉てんかんの複雑部分発作で、ほんの数秒意識が途絶え動きが止まる短い発作を起こします。 記憶が頻繁にとぶようになると本人も自覚し不安になります。 そういう症状のある方は、脳外科やてんかんの専門医に受診してみて下さい。病院に一晩泊り脳波検査すると、覚醒時脳波では異常がないのに、睡眠時にてんかん性の棘波が確認されれば診断が決まります。高齢発症てんかんと判明すれば治療薬があり、その後支障なく日常生活を送ることができます。(byきらめき) | ||
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