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ミニコラム

うつ病のくすり  (2015/05/07)

春はうつ病の多い季節と言われています。卒業、入学、入社などで生活環境が一変した方も多いのではないでしょうか。そのような変化により、不安を感じ、それが高じてうつ状態になる場合もあります。
うつ病の症状は、脳の中で気分や意欲にかかわる働きをする神経伝達物質、セロトニンやノルアドレナリンなどの量が減少し、情報伝達がうまくいかなくなり起こると考えられています。抗うつ薬は、これらの神経伝達物質がシナプスに再取り込みされるのを防いで、脳中の神経伝達物質の働きを高め、抑うつ気分を取り除いて気分を高める、意欲を出させる、不安や緊張、焦燥感を取り除くといった効果をあらわします。化学構造式の分類によって三環系、四環系、そしてSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)に分類されます。
現在、うつ病の治療においてはSSRIとSNRIを最初に処方することが多くなっているようです。一般に、服用を開始してから効果があらわれるまでに2~4週間、最終的に薬が効いているかどうかの判断には4~8週間の観察が必要といわれています。あせらず、根気よく継続していくことが大切です。自己判断で服薬を中断すると、治療効果が得られないばかりか、うつ病を悪化させる原因にもなります。自己判断せず医師の指示を守ってきちんと薬を服用してください。そして薬に関して心配なことがあれば、必ず医師に相談しましょう。(Q美)


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