お年寄りのうつ病にお手紙作戦 | (2013/09/12) | |
9月の第3月曜日、今年は9月16日が「敬老の日」です。お金のかかったプレゼントも良いのですが、お手紙を書いてみては如何でしょうか? ひとり暮らしのお年寄りが多くなり、コンビニで買い物と関係ない話を嬉しそうに談笑している姿を目にすることもあります。ある大学では毎年夏のゼミ合宿の際に、その地域の高齢者の生活と健康に関する実態調査を続けてきました。その調査で、困った時に相談できる人や頼る人がいないお年寄りほどうつ病になりやすい傾向にあることがわかりました。 現在、そのグループでは、四国のある地域のひとりで食事をしているようなお年寄りで、軽度~重度のうつ症状が認められる方を対象に、毎月1回、メッセージや大学近郊の時候などを手書きで書いたお手紙にして送る試みを行っています。この試みにより、うつ症状が改善されるのではないか?と期待されています。 海外での研究では手紙により大うつ病の患者の自殺率の減少という結果も得られています。高齢者の抑うつ状態は、病気になりやすくなったり、生活の質(QOL)を下げ、医療費の増大にもつながります。 生の声の聴こえる電話も良いですが、手紙の場合には何回も読み返すことができます。お手紙は読むたびに微笑ましい気持ちになります。写真を同封したり、少し前から流行の絵手紙もいいですね。これを機会にお手紙を書いてお届けしてみませんか?(by きらめき) | ||
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