「うま味」と健康 | (2013/12/12) | |
5つの基本味のひとつである「うま味」。世界文化遺産となった和食の特徴の一つです。 うま味を上手に使うことにより、塩分を減らしても物足りなさが補われ、美味しく感じられます。また、動物性油脂の少ない食生活を実現でき、肥満防止にも役立ちます。 医療の分野で、治療に用いているところもあります。 口腔乾燥症(ドライマウス)の治療に「昆布茶」をのむと、口のなかの「うま味」を感じる受容体が刺激され、保湿に効果的な粘度のある唾液が分泌されるそうです。 昆布、しいたけ、鰹節などからとった「出汁」はアミノ酸系のグルタミン酸、核酸系のイノシン酸、グアニル酸といった成分を含みます。 複数の成分を組み合わせると相乗効果で美味しくなることが知られています。 和食の出汁や洋食のフォンは複数のうま味成分を組み合わせています。 先人たちの生活の知恵は健康と美食につながっているのですね。(けい) | ||
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