歯と口の健康週間~フッ素 | (2015/06/04) | |
厚生労働省や日本歯科医師会などの主催により、毎年、6/4~10は歯と口の健康週間とされています。 フッ素による虫歯予防の有効性と安全性は、すでに国内外の多くの研究により示され、厚生労働省からは「フッ化物洗口ガイドライン」が出されています。このガイドラインでは、特に4歳から14歳までの期間のフッ化物洗口の実施は虫歯予防対策として最も大きな効果をもたらし、また、成人の虫歯予防にも効果があることが示されています。 フッ素には虫歯の原因となる酸の産生を抑制する働きがあり、歯磨きで落としきれなかった歯垢(プラーク)が作るむし歯の原因菌の働きを弱め、歯垢が作る酸の量を抑えます。歯から溶け出したカルシウムやリンの再石灰化を促進させ、初期の虫歯になりかけた歯を正常に戻し、歯の表面を酸にとけにくい性質に修復する作用もあります。 医療用医薬品のフッ素は、このように虫歯予防に用いるほか、知覚過敏の抑制に使用されるものもあります。いずれも使用後は飲食を控えるなどの注意点があるので、使用方法をよく理解し、不明な点は歯科医師・薬剤師に確認しましょう。 ドラックストアにもフッ化物入り歯磨き粉などが種々販売されています。しかし、たくさん使えばいいというものではありません。説明書やメーカーのHPで使用量の目安を一度確認してみましょう。 家庭での歯磨きや洗口は手軽に使用できますが、虫歯の予防効果は10~20%と低いため、定期的な歯科健診もあわせて行うようにしましょう。(Q美) | ||
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