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ミニコラム

炭酸水と健康  (2012/01/20)

農林水産省の規格(JAS規格)では、「炭酸水」とは水に二酸化炭素(炭酸ガス)を圧入したものと定義されています。
炭酸は、胃の中でガスを発生させ、その刺激で腸のぜん動運動が活発になりますので便秘解消効果を期待できます。ただし、胃に刺激を与えるので胃の弱い方は避けたほうがよいでしょう。また、胃腸に膨満感が生じるので、食欲を抑えることも期待できます。
炭酸水を飲むと筋肉の疲労回復によいといわれています。筋肉疲労の原因である水素イオンがたまり酸性に傾いた筋肉に対して、炭酸に含まれる重炭酸イオンが水素イオンと結びつき、水と二酸化炭素に変化して尿と呼吸によって体外に排出してくれるからです。
 炭酸飲料をたくさん飲むと骨が溶けるという話もありましたが、これはむしろ糖分とカルシウムの関係です。無糖の状態では刺激があり、酸っぱく感じます。飲みやすくするために多くの糖分が加えられると、リンが体内のカルシウムと結合し、リン酸カルシウムとして体外に排出されます。これが骨が溶けるといわれたので、無糖の場合は問題ありません。
 炭酸水により、重酸素イオンが体内で水と二酸化炭素に変化すると、血液中に二酸化炭素が増えて酸素が欠乏します。そのため、血流を増やして酸素を多く送り込もうとして、血行が良くなり、体表温度も上昇することから、血行促進の効果も期待されています。炭酸泉の足湯を閉塞性動脈硬化症の治療の補助に用いることもあるようです。
(けい)


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