プールでうつりやすい病気(プール熱) | (2013/06/06) | |
間もなく子供たちが大好きな水泳の授業が始まります。 プールでうつりやすい病気には、プール熱や手足口病、水いぼ、はやり目(流行性角結膜炎)、あたまじらみ、水虫などがありますが、今回はプール熱について紹介します。 医学用語では「咽頭結膜熱」といい、アデノウイルスによる感染症です。主な症状はノドの痛み、結膜炎(目の充血など)、高熱で、このほか頭痛、寒気、食欲不振、吐き気、下痢、鼻水などの一般的なカゼの症状が出ることもあります。 プールを介して感染し流行することが多いので「プール熱」と呼ばれており、感染から発症までの潜伏期間は約5~6日です。高熱が3日以上続いたり、ぐったりしている時にはすぐに診察を受けましょう。学校伝染病(学校保健安全法の第二種感染症)ですので、症状がおさまっても2日間は登校できません。治療は、解熱剤、のどの痛みや頭痛を抑える鎮痛剤や抗炎症剤、結膜炎に対しては点眼薬(炎症を抑えるステロイド剤入りの目薬)など、細菌による二次感染を防ぐため抗生物質が処方されることもあります。プール熱にかかった子供は高熱のため、体力を消耗します。のどの痛みのため充分な食事が取れないことも。のど越しのよい物(プリンややわらかいうどんなど)や食べやすいものを食べられるだけ食べさせてあげましょう。食べられない時は無理に食べさせる必要はないですが、水分は出来るだけとって脱水にならないようにしましょう。予防は、プールから上がったらシャワーでプールの水をよく流すこと。子供がかかったら、家庭ではタオル、洗面器、食器などを家族と共用せず、大人もこまめに手洗いをし、感染しないよう注意しましょう。(Q美) | ||
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