ホームサービス詳細利用のご案内用語解説ミニコラム
ミニコラム

プールでうつりやすい病気(はやり目)  (2013/07/11)

プールでうつりやすい病気の2回目は、「はやり目」。
医学用語では流行性角結膜炎といい、アデノウイルスによる感染症です。感染5日~2週間の潜伏期間の後、さらさらした目やにが出る、涙が出る、まぶしい、かゆみなどの症状が現れます。まぶたが腫れ、結膜がむくみ、充血するほか、目の症状以外にも、耳のリンパ節の腫れ・圧痛が特徴的な症状です。
感染力が強く、学校伝染病(第三種)の一つなので医師の診断により伝染のおそれがないと認められるまで、出席停止となります。また、成人の場合はそのような法的根拠はありませんが、他人と接触する機会の多い職種では考慮が必要でしょう。職場の内規や医師からの指示により出勤停止の場合もあります。
主に手を介して感染していくので、手をよく洗い、手で目をこすったり、顔に触れたりしないことが大切。感染を広げないように、タオル類を共有しない、お風呂は患者が最後に入りその湯はすぐに捨てる、患者も家族も流水でよく手を洗うことを心がけましょう。
治療には、細菌による混合感染予防のための抗生物質の点眼剤、強い炎症を和らげる目的でのステロイド点眼剤が使用されます。現在のところ、アデノウィルスに直接効く薬はないため、患者自身の体内にウィルスへの抗体ができてこないと治りません(抗体ができるには発症後1週間くらいかかります)。点眼により、症状がひどくなったと思われる場合がありますが、これは病気の自然経過のピークが5日目前後だからです。必ず指示通り、点眼剤を使用しましょう。(Q美)


< 1つ前のコラムを見る [ミニコラム一覧] 1つ先のコラムを見る >
マイページログイン
ID
パスワード

次回から自動的にログイン


ご新規サービスご希望の方 サービス利用案内 マイページログイン