地中海食と認知機能 | (2015/07/23) | |
地中海食とは地中海沿岸でみられる伝統的な食習慣で、不飽和脂肪酸であるオリーブオイル、ナッツ類、野菜、豆類、シリアル、魚介類などを積極的に取り入れた食事です。 肉類は少なめに、乳製品は主にチーズやヨーグルトを、キノコ類も多く食べるそうです。 また少量の赤ワインを食事と一緒に摂ることが多いそうです。 スペインのある研究では、このような食習慣の人々とそれ以外の食事の高齢者の認知機能を比較したところ、地中海食は認知機能の改善に関連していたそうです。 酸化的ストレスや血管障害が加齢による認知機能の低下につながることが知られており、抗酸化作用のある食材の豊富な地中海食が認知機能の低下を遅らせると思われます。 この研究では、高齢者(平均66.9歳)に対して4年程度の間にエクストラバージンオリーブオイルを1週間に1リットル摂った人たちは、聴覚言語性テストや実行機能などが優れていたそうです。高齢になってからでも、このような差が出た研究もあることから、地中海食を積極的に取り入れてみると良い結果がもたらされるかもしれませんね。(けい) | ||
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