若年性アルツハイマー病 | (2015/10/22) | |
うっかりや物忘れで失敗すると10~20代の若者でも「もしかして若年性アルツハイマー?」と不安に思う方がいますが、病名の「若年」の主な対象は40~50代。 基本的には老化現象なので、20~30代での発症は少なく、64歳以下に発症すると若年性アルツハイマー病といわれます。 ただし、人の脳は20~30代をピークに加齢により脳萎縮が進行し、認知能力が低下し始めるので誰でも小さな物忘れをするようになります。 アルツハイマー病は、脳の委縮やアミロイドβタンパクの沈着による神経細胞の破壊が原因といわれており、女性に比較的多くみられます。 顔が浮かぶのに人の名前が出てこない。 住所を間違えたり、日付や曜日感覚がなくなったり、大切な約束を忘れる。 同じことを何度も尋ねたり、探し物や忘れ物が増えたり等々。 こうしたエピソードが増えてきたと感じたら、脳ドックや物忘れ外来などを受診してみてください。画像検査等で軽度認知障害(MCI)やアルツハイマー病の初期症状と診断されるケースがあります。 若年性アルツハイマー病は、遺伝的要素も関係しているといわれるので、家族・親戚に患者のいる方や、50歳以上の方には脳ドック検査をお奨めします。できる限り早期に発見・治療がスタートできれば、通院しながら仕事を続けている方も多いそうです。現在のアルツハイマー病の治療薬は疾患進行を抑えるため、早期の治療開始が重要です。(byきらめき) | ||
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