感染症週報から-マイコプラズマの増加- | (2011/10/28) | |
国立感染症研究所感染症情報センターの2011年40週(第40号)によると「マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では愛知県(3.15)、埼玉県(2.89)、岐阜県(2.80)、沖縄県(2.43)が多い。」 とのことです。(数字は1医療機関あたりの患者数) マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマという細菌が病原体。他の細菌と異なり細胞壁を持たないので、ペニシリンやセフェムといった抗生物質では効果がなく、マクロライド系やテトラサイクリン系、ニューキノロン系の薬剤で治療されます。症状は、発熱や全身がだるくなったり、咳が長く続くのが特徴です。若年層(幼児や小学生)がかかりやすいそうです。予防は他の感染症と同様に手洗い・うがいの励行などと患者との濃厚接触を避けることです。どうぞ気をつけて。(けい) | ||
< 1つ前のコラムを見る | [ミニコラム一覧] | 1つ先のコラムを見る > |