感染症週報から-第13週 | (2012/04/18) | |
国立感染症研究所感染症情報センターの2012年13週(第13号)によると インフルエンザの定点当たり報告数は第6週以降減少が続いています。 小児の疾患では、咽頭結膜熱、感染性胃腸炎、手足口病、伝染性紅斑、百日咳、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎が増加しており、特に流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は2週連続で増加。宮崎県(1.72)、山形県(1.53)、熊本県(1.27)が多いとのことです。(数字は1医療機関あたりの患者数) 流行性耳下腺炎とはいわゆる「おたふくかぜ」です。潜伏期は2~3週間。唾液腺(耳の下のあたり)の腫れ・圧痛、飲みこむときの痛み、発熱が主症状で、通常1 ~2週間で軽快するウイルス感染症です。 今のところ有効な抗ウイルス薬はなく、対症療法となります。伝染力が強いので、学校保健法では耳下腺の腫れが引くまで出席停止です。大人なってからかかると重症化しやすいそうで、15歳以上の男性は精巣炎、成人女性は卵巣炎を合併する場合もありますので注意が必要です。子供の時に罹った記憶がない場合、ワクチンを接種しておくのもよいかもしれません。 (けい) | ||
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